話し合いをしよう、と言われる。

NZに帰ってきて、4日が経つ。

 

ほぼほぼ会話はない。

気まずくないといえば嘘になるけれど、それでも気持ちは楽だ。

 

同じベッドで寝てはいるけど、端っこと端っこ。

 

こんな風になるなんて、思わなかったのにな、とは思うけれど、

恋愛に永遠なんてないもんな、と思う。

家族になったと思っていたけど、幻想だったんだもんな。

 

思い出に耽ることもない。

きっと最後に家を出るときに、心は痛むかもしれないけれど、

それはきっとすごく一瞬だろうなと思う。

 

気持ちが冷めてから早かったな、と思う。

 

指輪はもう随分前に取ってしまったけれど、指輪の跡はまだ残っている。

早く跡、消えないかな。

 

そういえば、来週は弁護士に会う予定だった。

一緒に買ったフィリピンでのマンションのことなど、

元法学部生としては恥ずかしいほどに無知なので、弁護士さんにどうすれば良いのか尋ねようと思っていた。

共同名義で買ってはみたものの、どうやって分ければいいのかわからないし、若い自分のせいではあるのだけれど、彼に全部任せきりだった。株投資のこととかも彼に全部任せきりで、自分で何ひとつしてこなかった。マンションも2軒だったか、3軒だったかすら思い出せない。

それくらい彼に頼っていたんだなと実感する。詰めの甘い自分に後悔する。

 

彼のことはもう信じていない。

 

もしかしたら、1円ももらえないかもしれない、とすら思っている。

 

そんなことを考えていた昨晩の仕事中、彼からメッセージが届く。

 

もう、二人の中で方向性決まってるよね。今日話し合わない?

 

いや、待ってくれ、、

 

弁護士に会うのは来週だったから、せめて来週以降に。。とは思ったけれど、、

調べてみたら、ニュージーランドにも無料で法律相談に乗ってくれるところが土曜日でもあるらしい。

 

彼に、今日は体調悪いからまた今度にしよう。

 

そうメッセージを送り、

 

今日、弁護士にあった。

 

弁護士には、共同財産に関しては、二人でフェアに分担する必要があるものの、海外の不動産には何もやれることがありません、とのこと。

 

そりゃ、そうだよね。

 

彼の出方を見るか。

 

そういえば、フラットメート(3人)が、僕と一緒に家を出て行って引っ越してくれるらしい。

 

ありがたい。