まだ信頼されると思い込んでいる心理。

彼に家のことを話し合いたいと話しかけた。

 

これからのこと、どうしていきたいのか、何を考えているのか。

 

不動産を折半するにしても、売却するにしても、

どう転んだとしても、弁護士を通して話をしたい旨伝える。

 

切れた。

 

弁護士をつけたい?

そんなに信用できないのか。

俺が全部、お金をとるとでも思ってるのか。

 

あーそうだった。

この人はいつもこうやって怒ってきた。

僕は怒られるたびに謝ってきたんだ。

 

怒りをあらわにして、

こちらが悪かったかのような素振りを見せてくるそんな人だった。

 

客観的に見れた。

この人はいつだってこうなのだ。

 

わかりました。

これからどうしていきたいのか、紙に書いて後日また話しましょう。

 

謝らなかった。

 

モラハラ気質なんだと思う。

こちらがどうすれば黙り謝るかを分かっている。

 

8年間、

こうやって僕はモラハラをされていることにも気づいていなかった。

 

ふと、友人に一連の話を話す。

 

あなたは、亡霊に取り憑かれていたんだね。

過去8年間の幸せだった亡霊をずっと探して、だからすがっていたんだね。

でも、亡霊はね。ただの霊だからね。

存在なんてしてないんだよ。

 

そうだったんだろうな。

亡霊にすがってすがって愛されていないけど愛されるかもしれないそんな泥沼にはまっていったんだろうな。

 

今日、別の友人と会った。

 

謝られた。私も話、実は聞かされてた。あなたの元彼が浮気してること知ってた。

 

そうだよな。

改めて、みんな知ってたんだな。

 

でも、改めて、元彼は面白くて楽しくて賢かった。

でも、いい人じゃなかったんだろうな、と思う。

 

なんて負け犬の遠吠えかしら。