距離を置くこと。

彼がNZに帰ってから4日が経つ。

4日間、一人になれる時間は大きかった。

 

4日間、距離をとらざるを得なかっただけだけど。

 

距離を取ることは怖いことと思ってた。

彼が飛行機に乗る前、愛されていないにも関わらず、怖かった。

 

彼の気持ちが自分から離れるんじゃないか、

彼があいつと楽しんでいるんじゃないか、こっちがこうやって悶々としている中、あっちは今を好きな人と楽しんでいるんじゃないか。

 

苦痛しかないんじゃないか。そう思った。

 

距離を置いたらどうですか?なんてアドバイスはよくもらうけど、実際のところ、そんなことして自分への気持ちをつなぎとめて置ける自信なんかなかった。

 

 

ただ、実際のところ、この4日間は彼が、じゃなくて自分がどうしたいか、をすごくよく考えられる日々だった。

 

すごく気持ちは楽になった。

 

僕が彼のことを好きとか嫌いとかそういうことじゃなくて、頭の中が少しだけすっきりしたような。

 

 

4日間の間、大学の友人たちやTInderでマッチしていいなと思った人、二丁目のゲイバー、占い師、多くの人にあった。

 

その人たちと会う間に、

僕はやっぱり今の彼との自分は決して幸せじゃないんだなと強く実感した。

 

もし、彼とやり直せたらやり直したい。

ただ、それは決して簡単なことじゃないなとも思う。そこで自分が我慢する必要がどれくらいあるのか。

 

僕はお金持ちになりたいのではなく、

幸せになりたい。

 

だから、

 

一人で生きていかなきゃいけない決心はできてきた。

 

僕は今年、大学院に戻る。

職も貯金もない。

 

ただ、大学院は終わらせたいと思う。

1年間もう学んだし、ここで学んだことが無駄になるなんて決して思わない。あと、9ヶ月終わらせたい。

 

借金をしてでも終わらせたい。

 

彼が別れを決心したとしても、

僕は一人で生きていく覚悟をする。

職も金もないけれども、

一人で生きていく。

 

今は、きっと恋愛じゃなくて仕事に集中する。

それがいい。

 

彼のことは愛していた。

これだけは確信できる。

 

いくら、浮気相手があいつは金目当てで付き合ってるなんて言っていたとしてもだ(実際に言っている)。

僕は確実に愛していた。だから、苦しんでいる。

 

あの彼と幸せだった時の気持ちが恋しいのだ。

だから、苦しいのだ。

 

飛行機に乗りながら、そんなことを考える。

今日はきちんと呼吸ができている。

 

彼が僕を愛してくれた月日は何があっても宝物だ。

 

人生、今から一歩ずつ進んでいく。

大丈夫。

 

まだ、29だぞ。

まだ。

 

大丈夫だ。

 

今日は、自分に言い聞かせられる。

 

気持ちは少し晴れ晴れとしている。