プロフェッショナルでいようとする自分

仕事では、精神科で自立支援サポートの仕事をしている。

数多くのメンタルヘルス疾患を持つ方々の日常生活を支える仕事だ。

精神疾患のために、できなくなってしまった日常生活(例えば、買い物でうまくやりくりができない、料理ができない、コミュニティ活動に参加するなど)に介入して、自立した生活ができるように、一緒に目標を立て実践していく。とは言いつつも、基本的には、クライエントさんとお話をすることがメインの仕事だ。

クライエントさんの種類も様々。性別年齢国籍経済状況何にも問わず。

メンタルヘルスは誰のことも差別しない。

そんなことを物語っている。

 

そんな仕事をしているためか、自分のメンタルが良好ではないときは、

自己投影して傷がえぐられることが多い。

 

クライエントさんが泣きながら、恋人に振られた話をしてくる。

辛い。辛い。死にたい。

生きている価値なんてない。

もうよくわからない。

 

そんな話を聴きながら、僕はクライエントさんの話を聴きながらも、自分に投影して、

泣きそうになるのは、相手のためではなく自分のため、だなと気づく。

感情を投影しすぎて、友人と話している感覚になるときは、俯瞰することを忘れないようにしている。その一言は、プロとしての一言か、いうべきかいわないべきか。

 

でも、相手の話を聴きながら、対話を繰り返していく中で、いつもたどり着くのは、

今の自分の感情を否定しないこと。

怒りも悲しみも嘆きも、今のその感情に流されてみるのが重要ということ。

その感情が来るのは、今の自分にとって然るべきもの。

傷はそう簡単には癒えていかないけど、いつかきっと癒えていく。

 

簡単に聞こえて難しいんだけど、

今立ち直るために行う全てのことは間違ってなんていない。

大丈夫。

 

自分にとって今そうすべき、したいな、ってことをやってみて。

 

8年間好きで愛していた人を、パソコンのゴミ箱じゃないんだから、

そんな簡単に削除できるほど、簡単じゃないわ。